2022/10/20 19:58
私たちは常に、何かと出会っています。
物事に臨むとき、私が意識しているのは「際(きわ)」をいく感覚です。
あちらとこちらの境界線、行き過ぎるともう違うものになってしまうスレスレのところ。
しかしそこまで迫らなければ、大事なものには触れられない。
私なりの表現ですが、そういうところを「際」と呼んでいます。
感覚を研ぎ澄まして虚心坦懐に何かに打ち込むとき、人は自然にそこを目指しているものなのでしょう。
全身全霊、今ここにいる とはこの姿を形容した言葉なのだと思います。
そして人のそういう姿は、とても美しいと素直に感じます。
私はエッセンシャル・エッセンス(アロマ精油)を用いたセッションやワークを行っていますが
そこで意識するのもこの「際」です。
といっても、「際」を ”意識する対象物” にしてしまうとそこはすでに「際」ではありませんし、
セッションならクライアントや自分の感覚、タイミングなど丁寧に意識を向けるべき対象がたくさんあるので
それを疎かにすることもできません。
対象に意識を集中しながら「際」を捉えるのは、実に途方もないことで
私の修行のしどころはここにあり、という感じですが
私がセッションにエッセンスを用いているのは、この「際」のところで植物たちの叡智が働いたとき
私たちにまだ明かされていない力が きっとそこで発揮されるという予感を強く持っているからです。
アロマの力を借りて「際」を見つけようとしているのではありません。
本当の仕事はそこから先で、まだまだ未知のヴェールに隠されている領域です。
植物たちはそこで、私たちが来るのを待ってくれていると思うのです。
白 -haku-