感情には、幾重もの層があります。

表層にある「気持ち」は移ろいやすく、刻々と変化します。

深層にある感情には「思い」という言葉がふさわしいでしょう。

「先人の思いを継ぐ」などとも表現されるように

「思い」には蓄積された時間の長さや、ずっしりとした重みを感じます。

感情は強く出過ぎたり、無理に抑え込んだりすると

自分のバランスを保つのが難しくなるので、

上手に良い方向へ誘導してあげることが大切です。

私は、エッセンシャル・エッセンス（アロマ精油）を使って

感情に働きかけています。

精油の香りは理屈抜きに心を落ち着かせ、温めてくれます。

忘れていた「思い」に気づかせてくれることもあります。

香りは時を超えて、心の奥を動かすのです。

心の最奥部には、言葉を超えた「ハート」の領域があります。

そこに香りはあるのでしょうか。

もしあるならどんな香りがするでしょう。

想像しながらハートを感じていると、

「気持ち」や「思い」からも自由になれるような気がしてきます。

自分の気持ちや思いにはついこだわりたくなりますが

思いを遂げようとすることと、ハートが望んでいる生き方は

必ずしも一致するとは限らないのでしょう。

こだわりを捨てて、もっと身軽になってみたら

そのとき初めて

ハートの香りを感じることができるのかもしれません。

 白 -haku-