2023/11/04 11:51
日常的に身を浄め、場を綺麗にすることは
日本ではひとつの文化として広く受け継がれている習わしです。
それは私たちが、豊かな身体感覚を持った民族だからなのでしょう。
「自分の軸がしっかりしていれば、外側の影響は受けなくなる」
という考えもありますが、
私たちの身体はしっかりとそれに反応しています。
例えば瞑想やボディワーク、仕事や勉強をする時でも、
そこが身体にとって気持ちいい場所かどうかで
結果や質は大きく違ってきます。
埃っぽい部屋では呼吸が浅くなり、
ベタベタと汚れた床は足の裏がすくみます。
無意識のうちに身体は感覚を閉じて、防御の態勢をとるからです。
身を縮めて感じないようにしながら、能力が発揮できるはずがありません。
やがて身体は感度を鈍らせ、感覚も感性も閉じてしまいます。
それが普通の状態になると、鈍っていることにも気づかなくなります。
浄化とプロテクションを行うのは、
ネガティブな影響から身を守るためだけではありません。
閉じていた身体感覚をひらき、伸びやかな感性を取り戻すために
積極的に行うべきものなのです。
それが自分の潜在的な力を発揮することにつながると、
かつて日本人なら、誰もが身体でわかっていたのかもしれません。
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